2014年 大切な野草や生き物を後世に残すために、黒沢湿原では野草、生き物の採取は禁止です。 「守ろう会」巡視員が植物・生き物の持去り盗掘防止のための湿原の巡視を行います。 観察記録「今年」に戻る 2016年 2015年 ◆2014年10月25日 晴れ 秋も深まり、黒沢湿原の広葉樹も色付いていました。少し寒くなり、トンボや昆虫は少なくなりました。池の縁でオオアオ イトトンボとマユタテアカネを見かけました。マユタテアカネの名は、顔に2つの黒い眉のような模様があるので名付けら れました。小さな池の改修が出来ていました。この池は、水が少なく池一面に植物が生えていたので改修されました。 改修により池は広さが2倍になり、水も入るようになり水位が上がり良くなりました。数年もすると良い池になると思います。
黒沢湿原にも秋の気配が少しずつ訪れ、ススキが爽やかな風に吹かれて穂をなびかせていました。ふと見上げると高い 所の枝先に、赤トンボの仲間のアキアカネとネキトンボが気持ちよさそうに止まっていました。ネキトンボは翅の付け根が 赤い綺麗な赤トンボです。アキアカネは、近年全国的に数が激減しているそうです。
今年の夏は、よく雨が降りました。湿原には、少し涼しさを感じさせる風が吹き、秋のトンボの赤トンボも赤く色付いてき ました。ネキトンボの♂は綺麗に赤く色付いていました。リスアカネの♂も赤く色付き、飛びながら連結産卵をしていました。 池のスイレンの葉の上にトノサマガエルがいました。トノサマガエルは、全国的に固体数が減少して、今では環境省の レッドリストに「準絶滅危惧種」に指定されているそうです。
今年の8月は、台風などでよく雨が降ります。その降雨で湿地の池や流れは綺麗になっていました。 池では、ギンヤンマやキイトトンボなどが産卵をしていました。キイトトンボの♀は首の上に♂を乗せて産卵を しています。♂は、直立して警護しているそうですが、♀は♂を乗せて重たくないのでしょうか。 綺麗なモンキアゲハが忙しそうにコオニユリの蜜を吸っていました。
シオカラトンボが交尾をして産卵をしていました。シオカラトンボの複眼は深みのある水色をしており、 童謡「とんぼのめがね」のモデルと言われているそうです。フタスジサナエの頭数は少なくなっていました。 クロアゲハが忙しそうにヤマツツジの花から花へと飛び回って蜜を吸っていました。
湿地の植物の多い小さな池で体が黄色のイトトンボのキイトトンボがいました。キイトトンボは、これから羽化をし て数が増えてきます。大きな池の水面近くの植物で、オオイトトンボが交尾をしたり産卵をしていました。
しています。♂の縄張りに♀が飛んでくると交尾をして、♀は産卵をし、♂は近くに止まって見張りをします。 交尾をする形が綺麗な愛のハート型になっています。
モートンイトトンボの♀は、成熟すると体の色が橙黄色から緑色になります。♂は、成熟すると胸部が黄緑色に腹端部が オレンジ色になります。池ではイモリが小川ではカワムツ(アカバエ)が泳いでいました。
黒沢は天気も良く、オンツツジの朱色の花がたくさん咲いて綺麗でした。池や湿地では、いろいろなトンボが羽化を していました。シオヤトンボ、クロスジギンヤンマ、ヨツボシトンボは交尾をして産卵をしていました。
今日は、天気が良く暖かいのでメダカも元気よく泳いでいました。黒沢湿原でもトンボの羽化が始まっていました。 クロスジギンヤンマの羽化は、午後1時までには羽化を終えて飛び立っていました。
違います。
今日は、食虫植物のミミカキグサが生育し、モートンイトトンボが生息する湿地の保護活動で枯れ草刈りをしました。 草刈前に遊歩道を散策するとシオヤトンボとハンミョウが数頭いました。サギソウが数株新芽を出していました。
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