【 2014年度の活動報告 】
1、湿原巡視活動 巡視員が今年度の巡視活動の打合せをして湿原の巡視を行っています。巡視員が植物の生育状況
を調べ、持去り(盗掘)があれば注意指導します。来訪者には、黒沢や野草などの説明をしています。
巡視にもかかわらず野草の盗掘やメダカの無断捕獲がありました。
2、草刈り作業
野草の生育を阻む雑草の草刈りを「守ろう会」巡視員で行っています。湿原と湿原周辺にはヨシ、
ススキ、オオミズゴケなどが繁茂し、大切な野草が生育できず数を減らしています。
このために守ろう会では、サギソウ園や湿地などを年間を通して数回の草刈りを行っています。
草刈り(4月23日) |
草刈り(4月23日) |
草刈り(5月24日) |
3、希少生物の生息湿地の環境保全
希少生物の生息する湿地がヨシ、ススキ、オオミズゴケ、ノバラ、雑木などが繁茂し、大切な
ミミカキグサやイトトンボが生育できず数を減らしています。このために雑木を切り、草刈をし
オオミズゴケを取り除く環境保全をしています。
4、野草観察会の湿原ご案内
野草観察や研究で黒沢湿原を訪れてくださった皆さんを、守ろう会が湿原をご案内させて頂き
ました。自然に親しみ保護・保全の大切さを体験して頂き、大切な生物が保護されることを
目的にご案内させて頂きました。皆さんお疲れ様でした。ご入会ありがとうございました。
5、小学生、中学生と生き物観察
黒沢湿原で中学生の炭焼き体験や小学生のサギソウの苗の植え付けがありました。
その作業の合間に、守ろう会が案内して湿原のトンボや野草を見て頂きました。イトトンボ
などの大切な生き物や自然の大切さを知って頂くために、ご案内させていただきました。
6、会員の自然観察会
2014年6月8日の会員総会の後、会員の皆さんと自然観察会を行いました。植物とトンボ
観察指導員の説明を受けながら湿原を散策しました。徳島県でも黒沢ぐらいでしか見られ
なくなったトンボや野草などを観察しました。生き物や野草を守るためには、草刈りなどの
環境保全が必要であることを知りました。黒沢湿原を皆で守りましょう。
野草の説明 |
野草の説明 |
トンボとヒツジグサなどを観察 |
7、野草刈り取り防止目印の設置
草刈りで野草が雑草と一緒に刈り取られないように目印を付けました。野草が花をつけ
実を落とす前に刈り取られると野草は段々と少なくなっていきます。このために、野草が
実を落とす前に刈り取られないようにする対策です。
野草刈り取り防止の目印を付ける |
野草刈り取り防止の目印を付ける |
野草刈り取り防止の目印を付ける |
8、サギソウ園横に木道を設置
サギソウ園横にサギソウが観察しやすいように木道を造りました。サギソウの花の多くは、西の方
を向いて咲くので、サギソウ園の西側に木道を設置しました。7月末から木道造りを始め8月初め
に出来上がりました。これでサギソウの花の正面からも観察できるようになりました。
9、池田中学校生 校外学習 (2014年10月20日)
池田中学校生30名が校外学習として黒沢湿原へ自然や保護活動についての学習をする
ために来られました。湿原に入る前に「黒沢湿原を守ろう会」会員が林内作業所で、黒沢
湿原のあらましや植生、保護活動について生徒に説明をしました。その後、生徒は2班に
分かれて湿原に入って観察をしました。生徒たちに黒沢湿原の現状と野草や生き物たちを
見てもらいました。黒沢湿原は、行政や地域住民などによって保護されていますが、湿原を
見ると湿原一面にヨシが繁殖して野草の花は少なくなっています。
林内作業所で説明を受ける |
湿原、野草の説明を受ける |
湿原、野草の説明を受ける |
10、湿地縁の草刈りと大きくなった雑木の伐採
湿地の縁の草刈りと大きくなったノバラや雑木の伐採をしました。雑草や大きくなった雑木が水分
を吸い上げないように伐採しました。湿地の乾燥化を防ぐための環境保全です。湿原の見通しも
良くなりました。草刈りは、年数回行っています。
11、大雪で折れた枝や倒木の片付け
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